Microscope AI
偏光顕微鏡アドオン式AIシステム
Overview
既存の偏光顕微鏡に後付けし、
石綿繊維の探索・確認を支援するAIシステム
石綿の定性分析のうち、偏光顕微鏡を用いる方法は JIS A 1481-1 に規定されています。分析者は視野の中から繊維を探し、一つずつ石綿かどうかを判断し、石綿含有の基準である 0.1 重量%超に当たるかを確かめます。検体数が増えるほど、探索と確認に要する時間と集中力の負荷は大きくなります。
株式会社AMOは、この探索と確認を支援するAIを構想しています。顕微鏡を入れ替えず、いま使用している偏光顕微鏡にアドオン(追加)して利用できるシステムを開発条件としています。本ページは製品の案内ではなく、事業仮説の検証と協力先の探索のための募集要項です。
Scope/ 本募集の範囲
本募集は、開発・検証の協力先を探すことを目的としています。製品の販売・導入・保守は含みません。
| 項目 | 本募集に含むもの | 本募集に含まないもの |
|---|---|---|
| 目的 | 事業仮説の検証と協力先の探索 | 完成品の販売・受注 |
| 対象工程 | 偏光顕微鏡による石綿の定性分析(JIS A 1481-1) | JIS A 1481-2 による定性分析、事前調査の工程 |
| 提供物 | 検証用の試作品(提供時期・仕様は未確定) | 製品版の納品、導入支援、保守契約 |
| 取り決め | 画像の利用条件・秘密保持の個別協議 | 一律の契約条件、標準価格の提示 |
※ 費用・謝礼・提供条件はいずれも未確定です。個別のご相談のなかで取り決めます。
Value/ 検証したい価値
分析手順そのものを置き換えず、現行手順を前提に次の3点が成立するかを検証します。
探索・確認の支援
視野の中から確認対象となる繊維の候補を提示し、分析者による探索と確認を支援する。
品質維持下での負担軽減
分析品質の維持を前提条件とし、観察と記録にかかる作業負担を軽減する。
既存設備の活用
既存の偏光顕微鏡へのアドオン構成とし、設備更新を伴わない導入負担に抑える。
※ 判定精度および作業時間の削減効果は未確定です。数値は検証を経てから公表します。
Target/ 募集対象
次の3区分のいずれかに該当する組織・担当者を対象とします。複数区分の兼任で構いません。
| 区分 | 対象 | 想定する役割 |
|---|---|---|
| 分析機関 | 偏光顕微鏡を使用する石綿分析会社・分析機関 | 分析工程の実態確認、顕微鏡・撮影環境の確認 |
| 経営・管理層 | 分析業務の効率化やAI活用に関心のある経営者・現場責任者 | 業務上の価値と投資判断の観点からの評価 |
| 分析担当者 | 現場の知見をもとに製品づくりに協力できる分析担当者 | 判定結果の妥当性評価、試作品の使用感確認 |
Collaboration/ 協力内容
協力内容は次の5段階です。全段階への参加を前提としません。着手可能な段階からご相談ください。
| 段階 | 協力内容 | 目的 | 貴社の負担 |
|---|---|---|---|
| 1. ヒアリング | 分析の進め方、検体数、人員体制、課題の共有 | 業務要件の把握 | オンライン1時間程度 |
| 2. 環境確認 | 顕微鏡の機種、カメラ、撮影条件の確認 | アドオン構成の適合性判断 | 機器情報の提供、または現地確認 |
| 3. 画像提供 | 顕微鏡画像のご提供、または共同での収集 | AI学習・検証用データの確保 | 範囲・利用条件・秘密保持は個別に取り決め |
| 4. 結果評価 | AIの出力に対する専門家としての妥当性評価 | 実務での使用可否の判断 | 個別に取り決め |
| 5. 試用 | 試作品の操作と使用感のフィードバック | 業務適合性と操作性の確認 | 個別に取り決め |
※ 段階1のみのご協力も歓迎します。段階2以降に進むかは、双方の合意のうえで判断します。
Our Role/ 当社が行うこと
当社は開発主体として、設計・実装・検証設計と、取り扱い条件の明文化を担当します。
| 領域 | 当社の担当範囲 |
|---|---|
| 要件定義 | ヒアリング結果をもとに、対象工程と支援範囲を文書化する |
| 適合性検討 | ご使用の顕微鏡・カメラ構成に対し、アドオンとして成立するかを技術的に検討する |
| 開発・試作 | AIモデルおよび操作画面の設計・実装と、試作品の用意を行う |
| 検証設計 | 評価の観点と手順を設計し、結果を提供元へ共有する |
| データ管理 | 画像の利用範囲・保管方法・秘密保持を書面で取り決め、これを遵守する |
※ 当社は、アスベスト事前調査AIアプリ「Astro」の開発運営を通じて、石綿関連業務のAI開発に取り組んでいます。
Rationale/ 開発前に募集する理由
完成後に販売先を探す手順を取らず、開発と並行して現場での検証を行う方針です。理由は次の3点です。
業務要件を実測するため
実際の分析工程に適合するかは、現場の手順・機器構成・検体量を確認しなければ判断できません。
技術的実現性と業務価値を分けて検証するため
技術的に実装できることと、業務上の価値があることは別の論点です。両方を個別に確認します。
手戻りを開発前に処理するため
仕様の誤りは、実装後よりも要件定義の段階で修正するほうが小さい負担で済みます。
Assumptions/ 前提と未確定事項
現時点で確定している前提と、未確定の事項を区別して示します。
| 項目 | 現時点の状態 | 内容 |
|---|---|---|
| 本募集の位置づけ | 確定 | 完成品の販売・導入の募集ではなく、開発・検証への協力先の募集 |
| アドオン構成 | 開発条件として確定 | 既存の偏光顕微鏡に追加して使用できることを必須の開発条件とする |
| 実機での適合 | 未検証 | 実機による適合確認は未実施。機種によっては対応できない可能性がある |
| 判定精度 | 未確定 | AIの判定精度は検証を経て確認する。現時点で数値は示さない |
| 作業時間の削減効果 | 未確定 | 削減効果の有無および程度は検証項目とする |
| 画像の取り扱い | 個別に取り決め | 提供範囲、利用条件、秘密保持は個別協議のうえ書面で定める |
| 費用・謝礼・提供条件 | 未確定 | 金額・条件は未定。ご相談のなかで取り決める |
| 提供時期・仕様 | 未確定 | リリース時期、機能範囲、動作環境はいずれも未定 |
- Astroとの関係
- アスベスト事前調査AIアプリ「Astro」は調査の工程を対象としています。本取り組みの対象は分析の工程であり、両者は対象工程が異なります。調査から分析までを一続きで支えることを構想していますが、連携の仕様は未確定です。
- 規格上の前提
- 本取り組みが対象とするのは、偏光顕微鏡を用いる定性分析(JIS A 1481-1)です。X線回折と位相差分散顕微鏡による定性分析(JIS A 1481-2)は対象に含みません。石綿含有の判断基準は 0.1 重量%超です。
- 判定の責任
- AIは分析者による探索と確認を支援するものであり、分析結果の判断は分析者が行う前提で設計します。